誕生日の花と花言葉で想いを伝えよう
カラスムギは贈るような植物ではありません
カラスムギ、
花言葉 : 音楽が好き
イネ科の属でヨーロッパ、アジア、北アフリカに自生する。この内の1種は穀物として広く栽培されるが他の数種は雑草として世界中に生える。カラスムギ属の種子は全て食べることができるが、多くの種では種子が小さく収穫や精製が困難です。
日本では耕地雑草として定着しているカラスムギは牧草のえん麦と共通の祖先をもち起源地の自然集団から小穂の難脱落性，無芒，矮性，といった特質を持つ突然変異体が選抜されて栽培種となったものであろう。
栽培えん麦種が緑肥用として日本でも利用されているヘイオーツのカラスムギは関東地域では通常秋期に出芽し，越冬後，初夏に出穂・開花する冬型一年草で高緯度地域では夏型一年草となる、日本での冬型の北限は東北地方と思われている。
◆カラスムギ被害の現状
カラスムギは世界的な麦作の強害草である。近年関東地域の麦作においても畑圃場を中心にその被害が顕在化している特に畑麦の比率が高い埼玉，茨城両県での被害が著しい。東海、九州でも多発事例が報告されている．
圃場への侵入開始から２～３年で全体に被害が拡大することが多い。発生圃場では毎年、相当の労力が抜き取り作業に費やされている発生地域ではカラスムギの抜き取り作業や圃場の外に山積みにされた抜き取り株は好まれざる麦秋の風景となっている．
抜き取りが及ばず被害が著しい場合には競合による麦の減収にとどまらず収穫を放棄してしまうことも稀ではない。発生状況によっては次作以降も麦の作付を断念し休耕あるいは作目の転換を余儀なくされることもある厄介な雑草植物です。
カラスムギはなぜ厄介なのか？
カラスムギがいったん麦圃場に侵入すると，その防除は他の草種に比べて難しい．これには，下記のようないくつかの理由がある．
●、発生盛期は通常，麦類の播種期以降にあるため大半の個体が麦と同時あるいは遅れて出芽す る．
●、発生期間は長く、しばしば春期まで続く．そのため通常の土壌処理型除草剤の残効期間よりはるかに長く、その効果消失後も発生が続く．
●、既登録土壌処理剤のうちでは，トリフルラリン剤は不完全ながら効果がある、しかしその残効期間は短く，後発個体は抑制できない。
●、出芽可能深度が他の冬雑草と比較して際だって深く15cm 程度に及ぶ．そのため他草種に比べて凍上害および乾燥による実生の死滅率が低く多くの個体が越冬する．
●、さらに麦類とカラスムギ間に選択性のある生育期茎葉処理型除草剤が日本では未登録であるため出芽後は除草剤による防除ができない、などの点が挙げられる．
◆カラスムギの防除、駆除
１度蔓延ってしまうと駆除は大変に難しくなります。その方法として、湛水方法で土中でのカラスムギ種子生存能力は低く出芽が低下する。また深耕して30cmの地中に埋め込む方法では３年は生存するので次の耕作で出芽してしまう。除草剤は、日本国内の麦作に登録されている除草剤の有効成分では土壌処理剤であるトリフルラリンの効果が古くから認められているが有効期間の推定種子生産数を48～69％の抑制にしかならない。他の除草剤は認められていない。
その他の駆除は不気起耕地にして出穂前に刈り取る方法で種を結実させない事が良い。または葉が枯れ種が落ちる前に焼き払う方法もあります。
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